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::::: 「散歩」

強く風が吹きつけている
坂を登ると昔遊んだような公園が
こっそりと広がっていた

 (振り返ると ぽつぽつと夜景が見えた)

前髪が撒きあがり顔をしかめる
くねりながら続いている坂道の横に
教会は冷え冷えと建っていた

 (向き直ると やさしい時間が待っていた)

小さくて冷たい滴が 頬に当たって
指の先まで寒さが絡むと
大きなコォトの中で手をつないだ

同じ景色を見ながら歩いていけると良いね
たまには転んだって良いよ
もう二度と会えなくたって良い
幸せはかたちがあるものだけではないと
知ってしまったから

この道を一緒に歩いたのだと
憶えているから

冬が来るたびにきっと
思い出すから

 (気が付くと 同じ場所で生きていた)

※冷え冷え・・・ひえびえ

作)1997年01月08日 七風

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