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::::: 「鉄橋」

油と鉄と枕木の匂いのする
鉄橋の上
金網のむこう
生まれてきた私の亡霊を
行く先さえ知らない列車が
撥ねていった

 光は目を眩ませた
 生きてもいない あれは
 死ぬことにそれでも憧れた

 叫んでいる

 早く殺して!

 イヤだ!

第三の目は
じっと見つめていた
冷静な黒い瞳が瞬きもせずに
美しく昇華していく
同じ顔の 哀れな あれを

骸は 冷たく笑っている
蒼白く 艶やかに
生まれた意味は死だった
鉄塔が灯りを消すと
私の姿も 消えていた

※骸・・・むくろ

作)1997年01月04日 七風

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